そもそも家っていくらするの?
ハウスメーカーなどが提示する「この家いくら」の数字は、設備がやっすいグレードのものだったり、
庭の外構費を含めていなかったり、家以外の経費にあれもこれも含めていたりと、意外とあてになりません。
家を建てる時に知りたい金額は、自分達と同じくらいの年収の人たちが、家の総工費にいくらかけたのか、
とどのつまり住宅ローンをいくら組んだのか、ではないでしょうか。
住宅ローンは「フラット35」を利用する方が多いです。
もともと政府系の住宅ローン専門の銀行だった「住宅金融公庫」が「住宅金融支援機構」という名前に変わり、
各銀行の窓口を介して「フラット35」のみをおこなっています。
今の低金利が35年間ずっと変わらない…!魅力的ですね。
このフラット35の利用者調査結果が、毎年発表されます。
多くの方が利用する機構が発表する数値、かなり参考になるのではないでしょうか。
2020年度版のデータを抜粋してお知らせします。
マンション・中古住宅・建売住宅・注文住宅の比率
まず、家といっても種類がありますよね。
中古か新築か、マンションか戸建てか、戸建ては建売住宅なのか注文住宅なのか。
全体の比率を表した表になります。全国の平均です。
意外にも、建売住宅よりも注文住宅のほうが多いです。
しかし、東京は建売住宅がほとんど、など地域差があります。
ここ静岡県は建売住宅・注文住宅の比率がほぼ半々です。
世帯年収
家を建てた、住宅ローンを組んだかたの年収も気になりますよね。
世帯年収表になります。世帯なので、夫婦共働き世帯は夫婦の合算年収になります。
600万円未満が全体の約6割を占めますね。平均は602万円だそうです。
住宅所要資金
お待ちかね、これが住宅総工費の平均値です!
年々価格が上がっていますね。2021年以降はウッドショックの影響でさらにグンと上がると予想されます。
意外にも注文住宅よりも、庭がなくて外構費がかからないマンションのほうが高いですね。
全国平均なので、都会の億越えマンションが入って平均値をあげていると予想されます。
でもマンションは建替えの際に住民の総意が得られなくてゴースト化する…というのが全国で見られるので、
【少なくとも土地は残る】戸建住宅のほうがいいと思います。
建売住宅は、土地と建物セットの金額なのに、建物だけの注文住宅とほぼ同額です。
土地付注文住宅と注文住宅の差が土地代だとしたら、建売住宅の建物にかかるコストがどれだけ安いか…
建売住宅の性能が不安視されます…。
地域別 注文住宅・土地付注文住宅の所要資金
地域別の、注文住宅・土地付注文住宅の総工費データです。
既に持っている土地に注文住宅を建てる場合と、買った土地に注文住宅を建てる場合ですね。
東海圏の2020年の平均金額は、
注文住宅のみの総工費:3606万円、
土地と注文住宅の合算総工費:4412万円となっています。
やっぱり住宅は高額です…。