地盤調査OKパターン
分譲地での新築工事では、地盤調査の結果「NG」が多いです。
毎回の様に地盤補強工事をしています。
分譲地は擁壁を作った工事の後に土を埋め戻すわけですが、
・掘ったときに出たゴロゴロした石を埋め戻す
・ただ土を入れただけで、転圧不足
と言う理由で、このままでは家が建てられないという結果が、
地盤調査から出されることが多いです。
今回の土地は、高い擁壁あり。
地盤が弱いと、地盤補強工事も高額になること必至!
入念にSS式地盤調査開始。
調査を開始すると、ごく浅い深さで、すぐに堅くてロッドが入っていかない層に当たる…。
これは、「ガラ」と呼ぶ、石(や最悪コンクリ廃材)を適当に埋め戻したのではないか?
と地盤調査会社の人間は、まっさきに疑います。
「造成地の埋め立て地盤がこんなに堅いはずはない…」
そう言いながら建物を計画している地点以外にも測定をしみても、結果は同じ。
分譲業者に図面を見せてもらい、納得。
擁壁の工事の際の図面と共に、現場写真が几帳面に保存してありました。
深い擁壁に30cm刻みの目盛りをあてがい、30cm埋め戻しをしては振動ローラーで転圧する、
というのを繰り返しながら盛り土をしているのが分かります。
これだけきちんとしてあれば、新しい造成地でも地盤がしっかりと締まっているのも納得です。
これが本来の工事法でありますが、売っちゃえば終わりと言わんばかりに出来ていない現場が多いです…。
この土地は、いい仕事してる業者さんにより、地盤調査結果OK、高額な地盤改良も不要。いいお買い物でした。