なるにはシリーズ~二級建築士②~
こんちにちは。スタッフのゆきです。
二級建築士になるためのお話の続きをお話します。
専門学校に通い、無事卒業できたら、急いで建築士の受験申込をしましょう。
学校の卒業証明書以外の書類は用意しておいたほうがいいです。
今はネットで申し込めます。4月中旬くらいが締め切りみたいです。
同封する写真は、試験中に試験監督員に実物と写真を見比べられるので、
昔すぎる写真はやめたほうがいいです。
私は試験中、「あなた写真と違いますね。」と言われてびっくりしました。
そんなに昔の写真でもないし、顔変わっていない(と思っている)のに…。
ただ単に私の前の人が受験棄権したので、前の人の写真と間違って見比べていたそうですが。
試験中はそんな押し問答もあるので、時間に余裕をもって臨めるようにしたいです。
まず受験申込したら、7月中旬の学科試験です。
学科は過去問題集メインに勉強すれば大丈夫です。
私はmdc卒業生特別割引価格で日建学院の学科対策講座に申し込みましたが、独学でもなんとかなるでしょう。
こういう資格対策学校に行くと、課題忘れると普通に怒られるので(お金払ってるお客様なのに~~。)
一人孤独に勉強するのがツライ方は通われるといいかもしれません。
でも講座受講料がけっこう高いです…。本音いうと、こういう学校で発行している対策本だけ欲しいですね。
合格した先輩のなかには、メルカリに出したら即売したって言ってた人がいましたが、いいのかなぁ…。
学科試験無事終了し、その日のうちに解答速報があちこちの学校から出るので自己採点し、
合格点超えてるようであれば、次は9月中旬の製図試験勉強です。
これが大変です。
与えられた課題文を読んで、制限時間内(5時間)に住宅プランを考えて、
A2の用紙に指定された図を5つ手描きで描くのですが、
図面なんて描いたことないはじめは、制限時間内に描けません!
素人では自分が考えたプランが要求を満たしているのか、
この図面の表記であっているのかどうかがそもそもわからない…。
学科試験は独学で合格できたとしても、製図試験はプロに教わりましょう。
でも日建学院などの対策学校講座はかーなーり高額です。
費用を抑えたいかたにオススメなのが、各都道府県の「建築士会」主催の二級建築士製図試験対策講座です!
日建学院などのように大々的な広告をしていないので知名度が低いですが、とっても受講料が安いです!オススメ!
現役バリバリ建築士として活躍している設計士さんたちが先生で、試験のコツを教えてくれます。
生徒ひとりひとり担当の先生がついてくれて、提出した図面は何枚でも添削して返送してくれます。
日建学院がどういうスタイルなのかはわかりませんが、マンツーマンで何度もチェックしてくれるなんてまずないでしょう!
静岡県建築士会では、令和3年度の対策講座始まってます。
少人数制なので、過去問解いたカンジ学科試験合格できそうだな…って思った方は早めに申し込みましょう!
定員に達していなかったら、きっと今年の学科試験会場入口に、
製図対策講座受講生募集団体のひとつに、建築士会さんもいます。
(学科試験会場は製図講座の受講生引込がすごいです。その時すでに申し込んであると断りやすいです。)
コロナのこともあって、私が受講した令和2年度の講座からZOOM講座が始まりました。
去年はすべてZOOM講座でした。今年はZOOMと会場講座両方あるみたいです。
ZOOM講座日前までに課題図面を郵送してZOOM上で添削してもらったり、
ZOOM当日教えていただいた図面を描き、制限時間の●●分後、図面を写真撮ってラインで送付し、またZOOM上で添削、
という文明の利器を利用した講座でした。
実際先生方とお会いして、自分が描いている様子を指導していただいたり、上手な方の描画方法を生で見たい、
というおもいもありましたが、実際の製図板は大きくて重く、会場までも遠いので、
移動の時間と体力を抑えられてよかったと思っています。
実際会えなくても、ZOOMの画面や、ラインのメッセージやりとりでも、疑問点は解決できます。
製図試験の対策としては、とにかく一本でも多く線を描く!のひとことです。
学科試験が終わってから2ヶ月くらいしかないので、とにかく睡眠時間を削って製図時間を捻出して図面を描くしかないです。
最低でも30枚試験までに図面を描けと言われています。
試験まで60日だとしたら2日に1枚ペースです。
1週間のうちの平日で2枚、土日休みは1日枚ずつ描けば1週間で4枚は描けます。
8週間あれば32枚描けますね。
と、口で言うのは簡単ですが、初めは1枚描き上げるのに制限時間の5時間以上かかります。
プランを考える時間が60~90分は欲しいので、本試験では製図にかけられる時間はどんなに考えるのが早い人でも4時間もないです。
そして、プランを60~90分以内でまとめるというのも、経験がないうちはこの時間内にまとめられません。
睡眠時間削って早起きして、2~3時間以上かけてプラン考えても結局まとまらなかったり、
何枚描いてみても目標製図時間内に描けなくて、初めの1ヶ月は情けなさと不安でどうしようもなかったです。
でもみんな同じ状況だからと言われて、頑張ってひたすら訓練しつづけるしかないです。
描いて、先生に郵送して、真っ赤に採点されて返送された指摘ポイントを改善して、の繰り返しです。
ちょうど夏季休暇の時期ですが、夏だ!海だ!花火だ!なんて遊んでいる暇なんてないです。
エアコンのない自室で、猛暑のなか、ただただ製図です。エアコンがあれば少しは楽だったかな~。
私は試験の2週間(1週間だったかな?)くらい前に、やっと制限時間内に仕上げられるようになりました。
そこからちょっと楽しくなりました。
制限時間内に仕上がるまでが、かなりギリギリでしたが、設計経験のない私でも1回で合格出来ました。
合格通知書がめくるタイプのハガキ一枚だったので、初めは不合格通知かと思いました。
(でっかい賞状タイプの合格通知書がくると思っていたので。)
製図試験は3回チャンスがありますが、1回合格目指しましょう!
何回も猛暑の中製図特訓したくないです。切実な感想です。
学科終わって製図試験まで2カ月しかないから1年目は受験諦めるというかたもいますが、
逆に仕事しながら製図特訓する期間が2ヶ月以上もあったら過労死する人がでるのではないでしょうか。
もうほんと、辛かった…。今年の夏は遊ぶぞ~~!