旗竿地は絶対NG?
住宅用土地を探されているお客様は、
絶対クリアしなきゃいけない条件、絶対NGな条件、をしっかり決めてらっしゃる方が多いです。
検索する上では条件があるほうが絞り込めていいのですが、
あまり深く検討せず「この土地はNG条件に引っかかるからボツ」となってしまう危険性があります。
よくあるNG条件に「旗竿地」があります。
敷地から道路まで車が通る道が細く伸びてる、分譲地の奥まった土地に多い、まさに旗竿形状の土地です。
土地の形状図をみれば一目瞭然、土地情報の備考欄に旗竿地と記載されていたりもするので、
チラ見しただけで「旗竿地だから却下」としたことが多々あります。
そして私が旗竿地だから却下してお伝えしなかった土地をお客様が見つけて購入した、ということもあります…。
旗竿地は絶対NG条件にあがるほど、悪い土地なのでしょうか?
旗竿地のいいところを挙げてみましょう。
富士・富士宮近辺は大人一人に車一台が必須なので、車の台数が多くなりがちです。
縦列駐車となると車の入れ替えが発生して面倒ですが、土地が広ければ駐車は並列できる場合もあります。
バック駐車が苦手な人でも、この土地の竿の幅は4Mもあるのでラクに運転できるはず。
そして旗竿地のいいところは、竿に車を駐車できること。
年末年始やパーティで人が大勢集まるとき、駐車スペースがたくさんあるといいですよね。
旗竿地でも、土地が広い、竿の幅が広い場合は好条件の土地になるかもしれません。
いい土地が見つからなかったら、「旗竿地はNG」などの絶対NG条件を外して考え直すのもいいかも。
旗竿地の土地選びで一番重要なのは、竿にかかる土地の家に住む方の人柄です。
公図上の竿幅が広くても、境界線に大きな植栽が植えられていたらその分狭くて通りにくくなってしまいます。
滅多にないことですが、いやがらせで障害物を置いて通せんぼしたり…なんてニュースも稀に見ます。
もし土地を購入したら、通るたびに顔を合わせる方になります。
土地を購入した後で後悔しても遅いです。
土地を購入する前に、菓子折りでも持っていろいろお話をしてみましょう。
旗竿地を購入された方は『竿横の家の人がめっちゃいい人だった』とおっしゃられていました。
土地選びで最終決め手になるのは、ご自身で赴いて感じた、データではわからない人間関係です。